無痛治療/笑気ガス/嘔吐反射/歯科治療恐怖症について
本気で書きましたので少々長い文章です... m(_ _)m
無痛治療ノススメ
はじめに
「歯医者」と聞くだけで「痛い!」「怖い!」「あの音がイヤ!」と腰が引けていませんか?
どうしても痛みに耐えられなくなってから、しかたなく歯科医院を訪れることが多いのではないのでしょうか。
しかし、このような状態で治療を開始すると、多くの場合、簡単な治療だけでは治すことが出来ず、想像以上の治療期間が必要となり、結局「やっぱり早く歯医者に行っておけばよかった」ということになってしまいます。
「虫歯を治したいけど痛そうだから行きたくない... (T_T) 」その気持ちはよ〜くわかります。でも行かなければならないなら、少しでも気持ちが楽になるように、「歯医者は痛い」というイメージを取り去る方法を考えてみましょう。
そのためにはまず ”痛み”という「敵」を知ることが大切です。
歯科における痛みの種類
「敵」すなわち、歯に関する”痛み”は大きく分けて、
・虫歯や歯槽膿漏に由来する歯や歯周組織の痛み
・咬み傷や入れ歯が合わない時など粘膜の痛み
・歯を削る時や歯を抜く時などの「歯の治療による痛み」 などがあります。
では次に、その「敵」を倒す方法を勉強してみましょう。

痛みを軽くするために
これらの痛みは、治療を行う前に麻酔をすることで取り除くことができます。
しかし実際は、痛みを取り除くハズの麻酔注射そのものが痛かったり、「麻酔注射をしたのに痛かった!」ため、みなさん歯科治療が怖くなってしまったのではないでしょうか?
しかし、麻酔注射をする際の痛みは取り除くことができるのです。
麻酔注射をする際の痛みを取り除くには、
1. 麻酔注射をする前に表面麻酔(塗る麻酔薬)を行う。
(ゼリー状、ペースト状、スプレー式等)
2. 麻酔液の温度を管理する。
3. 麻酔を打つスピードを管理する。
4. 麻酔をしたら効くまであせらず急がずじっくりと待つ。
これらの方法を行うことで、本来ならばこれだけでめでたく痛みもなく治療が終わるのです。
(本当はもう少し色々と無痛にするテクニックがあるのですが...)
しかし、治療時間を短くするために上記の手順を省略・短縮すると、痛みのスイッチが入ってしまい、「麻酔注射が痛かった」「麻酔注射をしたのに痛かった!」ということになってしまいます。
痛み(炎症)が激しい時や体質などにより、どうしても痛みが少し残るコトがたま〜にありますが..... (^^;)
しかし、歯の痛みというのは、身体的な本当の痛みとは別に、
歯を削るときの「キィーン」というあの音や、「歯を削られると痛い!」「怖い!」というイメージ"から、実際は痛くないのに ”痛い!”と感じてしまう「緊張からくる心理的な痛み」があります。
このような「痛みがあるように感じること」が最大の敵であり、実体のない「麻酔注射では取り除けない痛み」なのです。
では、最大の敵である「麻酔注射では取り除けない痛み(のイメージ)」を倒すには、どうすればよいのでしょうか?

低濃度笑気の吸入による鎮静状態での歯科治療
最大の敵の正体は、緊張や恐怖感から来る「実体のない幻の痛み」でした。
それならば、その緊張や恐怖感を取り除き、気持ちをリラックスさせることで、その幻を消してやればいいのです。
そこで気持ちをリラックスさせる方法として、笑気ガスの吸入による精神鎮静法をおこなうのです。
笑気吸入鎮静法は、低濃度の笑気ガスを吸入することで、診療の際に患者さんが感受する精神的・身体的ストレスの軽減を図るための方法です。
また精神鎮静法のうち最も安全性が高く不快感や副作用がないことが立証されています。
(もちろん健康保険適用です)
高血圧や心臓病などのある高齢者の方にも安全に使用できます。
つまり笑気ガスを吸入し気持ちをリラックスさせることで、痛みに対する感覚を鈍くさせ、麻酔注射では取り除けない「痛みのイメージ」を取り除き、さらに浸潤麻酔を併用することで痛みを感じることなく、気持ちよく歯科治療が受けることが可能となるのです。
これでもう「敵」は倒したも同然です!
あとはもう勇気を持って歯科医院の玄関をくぐるだけなのです。
ただし残念なことに...
笑気ガスの設備が設置されている歯科医院は少なく、さらに笑気のガスによる適正な鎮静法を行うには、その日の体調や恐怖感の度合いに合わせてガスの濃度や流量を調整することが必要であり、知識だけでなく技術と経験が必要となります。
そのため、設備はあっても「非常用の酸素ボンベ代わりに置いているだけで使ったことがない」、「以前使ってみたけど効果がなかったからやめた」など、実際に笑気吸入鎮静法を効果的に使用している歯科医院は全国的に非常に少ないのが現状です。
一度、あなたがこれまでに経験した辛かったことや、お口に関する悩みをお話ください。
そしてまずは笑気ガスを体験してみて下さい。
不安な方は歯石取りなどの簡単な処置から始めてみましょう。
きっとこれまでの悩みや苦労が吹き飛ぶハズです。 (^o^)
笑気に関する詳しい説明は 、下欄の「笑気ガスによる無痛治療とは?」をごらん下さい。
おわりに
ずいぶん話が長くなってしまいましたが、
「歯医者は痛い・怖い」というイメージを取り去ることができましたでしょうか?
2001年にホームページを公開して以来、全国から(遠くは香港からも)無痛治療や笑気ガスに関してたくさんの問い合わせのをいただき、ご来院いただきました。
みなさんに共通しているのは、「歯科治療に対する不安」「治療時の痛みに対する恐怖」が、私が考えていた以上に大きいということでした。またそういう患者さんのお口の中は、恐怖心によって長い間歯科治療をしなかったため、どこから手を付けたらいいのかわからないような状態になっていることが少なくありません。
私たちからすれば「どうしてこんな状態になるまで放っておいたんだ!」と思ってしまいがちですが、このことは、「歯医者に行きたくない!」という気持ちを長年抱かせるような治療を漫然と行ってきた歯科界全体の反省すべき点だと思います。
歯科治療に対する不安を取り除く方法を紹介することで、「歯医者は怖くない・痛くない!」という気持ちになっていただき、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながり、最終的に患者さんの悩みや苦しみが少しでも軽くなることを願っています....
当院のHPの文章を改変し、無断で自院のHPに掲載されている歯科医院さんを見かけます。
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浅井歯科医院では、2004年に無痛治療および笑気ガスの原文を掲載いたしました。
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